浅野いにおさんの特集に伊坂さんがコメントを寄せられています。
2008/12/27
2008/12/26
with 2009/2
2008/12/25
an・an 2008/12/31・1/7 No.1641
2008/12/12
このミステリーがすごい! 2009
2008/12/11
本の雑誌 2009/1
今月の一冊 本屋大賞の副賞を使い、仙台の書店で買い物する。
本屋大賞の副賞、10万円の図書カードで購入した本が紹介されています。
- 「ナンバーファイブ」3~8巻
- 松本 大洋
- 「通訳」
- ディエゴ・マラーニ/橋本 勝雄 訳
- 「カーブボール」
- ボブ・ドローギン/田村 源二 訳
- 「Dr.スランプ 完全版」1~15巻
- 鳥山 明
- 「収容所群島」1~6巻
- A・ソルジェニーツィン/木村 浩 訳
- 「パイの物語」
- ヤン・マーテル/唐沢 則幸 訳
- 「琥珀のかがり火」
- ウロルト/牧田 英二 訳
- 「過去からの弔鐘」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「冬を怖れた女」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「一ドル銀貨の遺言」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「聖なる酒場の挽歌」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「慈悲深い死」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「死者の長い列」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「処刑宣告」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「皆殺し」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「死者との誓い」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「死への祈り」
- ローレンス・ブロック/田口 俊樹 訳
- 「無痛」
- 久坂部 羊
- 「バンドライフ バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集」
- 「プロパガンダ教本」
- エドワード・バーネイズ/中田 安彦 訳
- 「至福のとき」
- 莫 言/吉田 富夫 訳
- 「四十一炮」
- 莫 言/吉田 富夫 訳
- 「聡辱」
- J・M・クッツェー/鴻巣 友季子 訳
- 「マイケル・K」
- J・M・クッツェー/くぼた のぞみ 訳
- 「夷狄を待ちながら」
- J・M・クッツェー/土岐 恒二 訳
- 「西遊記」1~10巻
- 中野美代子 訳
- 「野坂昭如コレクション」1~3巻
- 「島田荘司全集」1~2巻
- 「クローズアップ 虫の肖像 世界昆虫大図鑑」
- クレール・ヴィルマン/フィリップ・ブランショ/奥本 大三郎 訳
本の雑誌 2009/1
2008/12/06
このミステリーがすごい! 2009
国内編 第1位 著者インタビュー
今の一番の目標とか、そういうものはありますか?
昔、親から、本を一冊出すことは甲子園に出るのと同じくらいの勲章だぞ、と言われたことがあるんですけど、確かにそうなんですよね。そういう意味では、僕は何回も甲子園に出たような感じで、それだけでも充分恵まれていると思います。だから、もっと売れたい、もっと有名になりたいという感じでもないですし、デビュー当時の無邪気さはないにしても、小説が好きだから書いていたくて、それができるだけ長く続けばいいなあ、という気がします。
2008/12/03
2008/11/20
Cut 2008/12 No.238
2008/11/18
2008/11/07
ダ・ヴィンチ 2008/12
2008/11/01
2008/10/23
小説現代 2008/11
「モダンタイムス」刊行記念 ロング・インタビュー
僕は最初の頃の作品は、割とテクニカルに見える、「きっちりパズルのように閉じる」小説を書いてきたので、そういう部分が好きで読んでくれている人も多いだろうとは想像しているんです。ただ、自分自身は割りと大雑把で、綺麗に畳まれることにそれほど関心がないんですよね。パズルみたいなのって嫌いなんですよ(笑)。なので、最近はもう、「物語を畳まなくて、満足感を与えることのできるものを書きたい」と思って、その思いで、『ゴールデンスランバー』と『モダンタイムス』は書いたんですよね。それと、初期の小説では、現実社会で悪がはっきりしないからこそ、「フィクションの中でくらいは、悪をはっきりさせて勧善懲悪でいいじゃないか」と考えていました。でも、やはり『ゴールデンスランバー』の前に十三作の小説を書いているうちに次第に変化してきたんですよね。現実そのものを書きたいわけではないんだけど、実際の悪は複雑でわかんないよね、みたいなことをフィクションの中に書いて、しかも納得してもらいたいという気持ちがあるのかもしれません。
2008/10/16
2008/10/15
QuickJapan vol.80
『モダンタイムス』刊行記念対談 伊坂幸太郎×花沢健吾
花沢 「挿絵は毎週小説が届くたびに読んで描く、という状態だったので、毎回スリリングでした。最初の頃は定規を使わないで背景を描いてみたり、試行錯誤しながら描いていたので、全体の統一感を考えると若干申し訳ないことになってるんですが・・・
伊坂 「トライしてくださったってことですよね。僕も毎回毎回阿、花沢さんがどんな絵を描いてくれるのかワクワクしていましたし、それに絵で小説が補強される部分もすごくあるんですよ。
花沢 「描いていると楽しくなっちゃって、小道具とか、未来感とか、イメージが膨らんでいっちゃうんです。そこを自由に描かせてもらえたので、助かりました。
伊坂 「そうそう、未来感!コップに広告が出てくる、というのは花沢さんのアイデアで、その絵を見て小説を書き直したんですよ。他にもいっぱい、絵からのフィードバックはありました。そういえば、主人公の渡辺君は顔を見せない、というルールは最後まで通されましたね。
花沢 「そこは一番悩みました。僕自身、主人公の顔のイメージがどうしても湧かないというか、ただ単に格好良いだけだとちょっと違うなぁと思ったし、見せないで読者に任せた方がいいのかなって。
2008/10/14
「モダンタイムス」 10/16発売
2008/10/02
2008/10/01
2008/09/26
新聞連載「SOSの猿」
困った人を救う「私の話」と、西遊記を取り込んだ「猿の話」が不思議で切ない世界に誘います。とのこと。挿絵、題字は高木桜子さん。
読売新聞 夕刊 2008/9/25
「SOSの猿」 作者の言葉
「子供からのSOSを見逃すな」という言葉を記事で目にしたことがあります。とくだん新鮮とも思えない言葉がその時は妙に気になり、辞書で、「SOS」を引いてみたのですが、すると、「俗に Save Our Ship(Souls)の略」とあり、はっとしました。「わたしたちの船(魂)を救って!」という響きに、迫力を感じたからです。以降、頭にずっとその言葉が残っていて、今回、その「SOS」を柱に、お話を書くことになりました。楽しんでもらえれば幸いです。
2008/09/18
2008/09/16
IN・POCKET 2008/9
特集:伊坂 幸太郎 ロングインタビュー
『モダンタイムス』がコミック誌での連載ということに対して意識したということ
漫画は好きだけど小説は読まないという読者にも、僕の小説を読んでもらいたいという気持ちが強かったからなんだと思います。
展開も急に怖い人が出てきたり、いきなり小指切られちゃったりとか、兎人間が出てきたりして。
最近になって「自分はサービス精神があるんだな」ということに気づいてきたんです(笑)。伏線を回収するというのも、自分が好きというよりも、読者に喜んでもらいたいからなんですよね。僕が好みの小説は、伏線を回収していないものもたくさんあるんです。急に怖いことが起こらなくてもいいんですけど、どうせ読むならこういうことがあったほうが、楽しんで読んでもらえるんじゃないかな、と。漫画にも、そういうところがあると思うんです。『モダンタイムス』も同じで、「ツカミとヒキ」といいましたが、一話読んだだけでも、途中から読んでも、面白いようにしたかったんですよね。結果的に、「モーニング」の中でも僕の小説は、他の漫画より漫画っぽい気がしたくらいです(笑)。今回は、読んでもらいたいという気持ちで始めていますから、さらにサービス精神が出たんだと思いますね。
2008/09/12
2008/09/08
2008/09/02
2008/08/18
2008/08/11
2008/08/07
2008/08/01
2008/07/22
コミック「魔王 JUVENILE REMIX」(5)巻発売
2008/07/18
2008/06/27
2008/06/20
2008/06/14
2008/06/11
2008/06/07
CREA 2008/7
2008/06/03
「グラスホッパー」漫画化
No.10~)漫画:井田ヒロトさん。毎月第1・第3火曜日発売。【陽気なギャグさんに教えていただきました。ありがとうございました!】
2008/05/31
SIGHT 2008 SUMMER vol.36
SIGHT 作家インタヴュー 伊坂幸太郎
僕が書くものは・・・・・最近は特に、幸福感があるほうがいいなあって思うんですよ。「世の中ってこんなにひどいんだよ」とか、「人ってこんなに愚かなんだよ」っていうのって、「それは言われなくてもみんなわかってるよ、生きてれば」っていう感じがしちゃってるんですよ。だから、どうせ作り話なんだから、幸福感があって、あざとくない。なんか笑える感じで。『ゴールデンスランバー』もそうなんですけど、ぎりぎり幸福感を作ろう、ひどい話だけど。っていうのは、この1、2年、すごく強く思うんですよね。どうせ作るなら、幸福感の錯覚を作りたいっていう。論理的に考えると全然ハッピーじゃないんだけど・・・・・これはまさに音楽とか映画への憧れなんですけど、どんなにつらい歌詞を歌ってても、音楽がかっこよければ、なんかいい幸福感に満ちているじゃないですか。映画も、すごい悲惨でも、かっこいい音楽で終わっていけば「ああ、ハッピーエンドだったかな?」って錯覚するんですよ。それが一番届くかなっていう気がするんですよ。
2008/05/15
2008/05/13
コミック「魔王 JUVENILE REMIX」(4)巻発売
2008/04/30
2008/04/25
後藤を待ちながら
舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球―。火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It's a small world』)が、いま爽やかに交錯する。熱狂的人気を誇る二人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集。Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語。
Theピーズの「実験4号」をモチーフにした伊坂さんの小説「後藤を待ちながら」と山下敦弘監督の短編映画「it's a small world」がセットになったDVDブック。
2008/04/23
2008/04/22
第21回 山本周五郎賞
- 【その他候補作品】
- 「果断 隠蔽捜査2」 今野敏
- 「ブラックペアン1988」
海堂尊 - 「月芝居」 北重人
- 「ラットマン」 道尾秀介
2008/04/16
2008/04/15
2008/04/13
KING 2008/5 No.20
Professional long interview 山下敦弘×伊坂幸太郎
こだわり抜く山下監督と、一緒に仕事をする人との関係性を大事にする伊坂さん。全然違う仕事に対するスタンスについて
伊坂 「僕は人とすごく合わせられるんです。結構譲れるんですよ。たまたま浦沢直樹さんの対談を読んでいたら、「9割5分まで商業主義に譲っても、5分の魂があれば日和った作品とはならない」って仰ってて、僕もその考え方にかなり近いんです。「あ、それ止めます」とか、ある程度までは譲れて。でも、絶対譲れない部分もあるんですね。ただ、他の人と比べたらすごくちっちゃいとは思うんですけど。」山下 「でも、そこが譲れなかったら成立しませんよね?」
伊坂 「成立しないと思うんですよ。ただ、その譲れない部分が何かというとわからないんですけど。逆に、9割5分譲っても、僕らしさが出せると信じたい気持ちも強いんです。僕は、仕事って信念と義理しかないと思ってるんですね。仕事を選ぶ時も、信念を持っている人か、お世話になった人と恩返しの気持ちで仕事をするか、どちらかだと思っていて。信念のある人が報われるほうが、やっぱりハッピーだと思うので、そういう企画は好きですよね。」
2008/04/11
Nonfictionページ更新
2008/04/10
2008/04/08
SPA! 2008/4/15
エッジな人々 伊坂幸太郎×山下敦弘
伊坂 「今回の山下さんの映画って「空気感」ですよね。事件は何も起きない。僕は脚本を読んだあとで小説を書いたんですが、最初、その空気感に引きずられちゃったんですよ。僕の本って伏線らしきものがあって、ちょっとした驚きがラストにあるというのを求めてる人が多いみたいなんですけど、最初に書いたやつはそういうのがまったくないんです。空気感を楽しめばいいいや、と思って。でも、完成した山下さんの映画を観て、映画だから空気感だけでもいいんだな、と思い直して。小説は理屈だよなぁと前から思っていたし、だったら未来社会の背景なんかは、僕のほうで説明すればいいやと。」山下 「それにはすごく助けられたし、そういう関係で作ろうというのがありましたよね。」
伊坂 「映画だけ観て意味がわからないと言われても、説明は僕の小説でやっているわけだから。」
山下 「いや、本当にそういう感じ。実は、映画でドラマっぽいものを撮るのをやめたのも、単体だけで意味が出るものにはしたくないなぁという気持ちがあったからなんです。今回も、小説と映画とピーズの音楽がちゃんと交ざってひとつの作品になる、そんな感じにしたかった。」
2008/03/27
仙台デザインマイバックキャンペーン
仙台市ごみ減量・リサイクル情報総合サイト『ワケルネット』 HP
2008/03/26
2008/03/22
Sweet Rain 死神の精度
2008/03/21
2008/03/20
ROCKIN'ON JAPAN 2008/4 vol.331
この人に訊く! 伊坂幸太郎(作家)・山下敦弘(映画監督)
「たぶんそれを知りたくて『ロックンロールとは?』っていうのを書いたんですけど、結局わかんないんですよね。でもさっき言った『何で俺だけ圏外なんだよ』っていう気持ちはなんとなく根底にあるような気がしていて。あと僕はパンクロックが好きだったので―何かに立ち向かうことって、幼児性だと思うんですよね。『世の中をぶっ飛ばせ!』って、大人からすると『いろいろ社会のしくみがあってね』みたいになるし、とりあえず何か言っちゃうってのは幼稚な部分があるけど、幼稚でいいじゃないかって」
自分が小説を書く時にやっぱりそういう部分はでるのか。
「論理的なことよりも、そういうものを優先して書きたくなっちゃいますね。社会のしくみはこうだよ、でもこう思ってるじゃないかって。フィクションなんだからいいじゃんって」
キネマ旬報 2008/4月上旬号 No.1504
FRONT INTERVIEW No.152 KOHTARO ISAKA
映画化について
「こういう展開や場面になったんだとか、この人が演じているのかと、作られた作品に対する興味のほうが強いので、原作者として"自分の作品が壊される"といったストレスはあまり感じたことはありません。部分的には各作品思うところはありますけれど、それは僕の映画の趣味の問題だと思うんです。例えば『アヒルと鴨のコインロッカー』の場合は、僕の趣味に近い映画だった。中村義洋監督も会ってしゃべってみると世代が近いし、好きな映画も似ていましたから。またあの作品は、バジェットがあまり大きくなかったことが良かったと思います。バジェットが大きくなると、いろんな人に映画を伝えたいから原作を変えざるを得ない部分が出てきますしね。ただ僕の趣味に合わせれば、映画を作る皆が幸せになるかと言えば、そうではないでしょうし。僕自身が映画は好きですから、いい作品になってくれればいいといつも願っているんですけれど」
2008/03/19
2008/03/17
2008/03/12
2008/03/10
本とも 2008/4 No.9
特集 伊坂幸太郎 「あるキング」を語る
『あるキング』はどういう発想から生まれたのか
「まずひとつは、スティーヴン・ミルハウザーやジョン・アーヴィングといった作家がよく書いている、異常な人の人生をたどる小説が、ぼく、すごく好きなんですよ。たとえば、機械仕掛けのオモチャをつくる異常な天才の一生とか・・・・・・。
あと「こういうタイプの作品って、いま本屋さんにないから読みたいな」というところからつくることが結構あるんです。『ゴールデンスランバー』のときも、ああいう冒険小説みたいなのが最近あまりないなと思って。それと同じような発想で・・・・・・。日本の作家でこういう、人の半生を書く小説って最近あまりない。しかも異常な人、変なインテリみたいな人物を書きたいというのは、ずうっと思ってたんですよ。海外だとそういうテーマでわりと思いつくんですけど、日本ならではの分野ってないかなっていろいろ考えていくと、野球って意外に日本っぽい文化じゃないかと。大リーグと日本の野球の違いがあって、甲子園もあるし。なので、野球選手の半生というのを書こうと。タイトルに「ある」って付くのは、ダルデンヌ兄弟監督の「ある子供」という映画があるんです。それを真似て「あるキング」。キング、王様。すごくいいなというのがまずタイトルとしてあったんです。結局、ホームランキングになる男の話なんですけど、それは特に野球小説を書きたいんじゃなくて、伝記を書きたくて野球を使うみたいな感じなんです。」
2008/03/07
2008/03/06
週刊文春 2008/3/13
映画「Sweet Rain 死神の精度」公開記念対談 金城武 VS 伊坂幸太郎
伊坂 「僕が描いた死神はクールですよね。人間に同情しない。でもそれでいいかなあ、と思ったんですよね。死ぬことは負けではないんじゃないかな、と思って。」
金城 「だから伊坂さんの死神の判定はほとんど全部、死ぬことが「可」なんですね。」
伊坂 「そうそう、それはそうしないと。助けることがハッピーになるというのが根底にあってはいけないので。現実に死んでしまう人はたくさんいるのに、死んだことはダメなことで、負けになっちゃうんだよ、というのは、やっぱりつらいじゃないですか。僕は全部判定が「可」で、死ぬとしても、でもその人のそれまでの生活は良かったかもしれない、というのをやりたかったんです。僕は自分の本のなかで「人間は死を棚上げにしている」という言葉を使っているんですが―。」
金城 「死を棚上げに―?」
伊坂 「人はいつか確実に死ぬのは決まっているけれど、じたばたしてないじゃないですか。明日死ぬかもしれないのに、それはどっかで忘れようとしている。というより、忘れているんですね。もし、僕が死ぬということを完全に理解していたら、僕は仕事をしないで、奥さんと子供とずっと一緒に暮らしているような気もするんですよ。でもそうしてないのは、どっかで明日は死なないだろうと高をくくっているんだと思うんです。どうにか折り合いをつけて生きているんだろうな、と。」
金城 「僕は、明日死ぬかもしれないという気持ちで生きていなさい、と言われたことがあります。いつ死んでも大丈夫なように生きる姿勢が大切だと。」
2008/03/04
2008/02/25
2008/02/22
オール讀物 2008/3
2008/02/18
2008/02/17
小説すばる 2008/3
クロスメディア総力特集 伊坂幸太郎 ロングインタビュー
映画、漫画、小説、そのメディアならではの表現方法と感じる部分について
【映画篇】『グエムル』について
「ウォークマンを聴いている女の子がいて、そこだけ静かな音楽が流れているんですけど、後ろから怪物がガーンて来るとか、あれはもう、ほかの媒体だとうまく表現できない。ソン・ガンホが娘を連れて逃げようとしたら別人だったというシーンとか、小説でも、まあ、娘ではなかった、って書けるんですが、あんまり興奮はしないですよね。説明はできるけど。」
【漫画篇】
『スラムダンク』は、僕がいろいろ言うことでもないんですけど、試合中、会話が一切消える有名なシーンがあります。漫画だからできる、というと、やっぱりあれを思い出したんですよね。あのシーンは当然、映像で音なしでやってもいいし、できると思うんですけど、この人はこの瞬間にこういう顔をしていたんだ、こういうプレーをしていたんだというのは、絵が止まっているから、より何かこっち側に伝わってくるような気がします。」
【小説篇】
佐藤哲也さんの『ぬかるんでから』は、僕が解説を書いたので、説明しやすいです(笑)。これは解説に書いたままなんですけど、例えば、「約束した」じゃなくて「確約した」という言葉を選ぶだけで何かおかしい感じがしますよね。「妻に約束して」というよりも、「妻に確約して」というほうが何か不思議なニュアンスが出てくる。言葉を選ぶということで、何かユーモアや不思議な感じが出たりするというのは、やっぱり小説ならではだなと僕は思うんですよね。