2005/12/28

papyrus 2006/2 vol.4

伊坂幸太郎の魅力のすべて




15pのロングインタビュー

略歴、そして全作品本人解説で知る"作家・伊坂幸太郎"の歩み

2p映画「陽気なギャングが地球を回す」特集


2005/12/26

TITLE 2006/2

3大注目作家に聞け!




『真面目なことを真面目に伝えるのはフィクションの役割じゃないんで、荒唐無稽なもので覆って伝えたい。そうでないと読んでもらう意味がない』


2005/12/15

月刊J-novel 2006/1

進化する伊坂幸太郎 『砂漠』刊行によせて




3pの写真と9pのインタビュー



『最後のほうのクライマックスにあたるシーンは、ファミレスで書いたんです。書き始めた時、つまり一年前からずっと書きたかったシーンでしたから、「あ、今日ついにあのシーンを書くんだ」って朝から嬉しくてワクワクしてたことを覚えています。』



五十嵐貴之さん、光原百合さん、森達也さんによる『砂漠』書評


2005/12/06

ダ・ヴィンチ 2006/1

ヒットの秘密 『魔王』




『男同士の友情物がすきなんですよね。兄弟はある意味その究極形で、友達と違って別れられないじゃないですか?だからこそ奇麗事じゃ済まされない問題もあるでしょうし、それが面白い。後半に「兄貴はそう言っていたんだ」という弟のセリフが出てきますけど、根拠はなくても信頼はある、そんな関係が大好きですね。』


2005/12/05

このミステリーがすごい! 2006

宝島社



このミステリーがすごい



『死神の精度』第12位

作家別得票 第4位



私の隠し玉

『2006年は、春ごろから、地方新聞の長編連載をやらせていただく予定になっています。具体的にどこの新聞に掲載されるか、現時点ではわからないのですが、今のところ、「オー!ファーザー」という題名で、四人の父親をもつある一人の高校生の日常を書く予定です。』


2005/12/01

砂漠



「砂漠」単行本



  • 2005/12

  • 実業之日本社

  • 単行本

  • ¥1,600



「砂漠」B6版



  • 2008/8/1

  • 実業之日本社

  • B6版

  • ¥980





    「砂漠」文庫版

  • 2010/6/29

  • 新潮文庫

  • 文庫本

  • ¥780





入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決...。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。


2005/11/30

作家になる技術

扶桑社文庫



作家になる技術



『小説を書くことは、山登りと一緒ですごく辛いんです。でも、苦しみながらも頂上が見えてきた時の快感ってあると思うんですよね。しかも登山と違って、書いた小説を自分で何度も読むことができる。僕は自分が書いた小説を自分で読んでる時がいちばん楽しいんですね。そしてもちろん、頑張って完成させた物語を読者の方に読んでもらえるのも幸せです。』


2005/11/16

IN・POCKET 2005/11

伊坂幸太郎が語る 最新作『魔王』!



「小説だからできること」へのこだわりについて


“「僕がこう思った」「彼がそのまま、そう言った」という「腹話術」は、映画など他のジャンルでは表現しにくいと思ったんです。小説だと「僕が思ったら、同じことをしゃべった」というのは表現しやすいんじゃないかな、この「腹話術」は、
と考えていました。「魔王」のラストで、宮沢賢治の詩が読まれるシーンも、映像や台詞で声になったり、宮沢賢治の詩が字幕で出てきても、興ざめすると思うんです。映画でもなく、漫画でもなく、小説だから面白くできる、そんな物語を書く、という気概は持っていようと思っているんです。”



2005/11/14

読売新聞 2005/11/14



デビュー6年目。この作品に着手したころ、読者の求めているものが見えない迷いがあったという。


「いっそのこと、どんでん返しや爽快感など今まで評価されてきたものを取り払い、自分の好きなものだけ書いてみようと思ったんです」





読売新聞 2005/11/14

2005/11/12

野性時代 2005/12 vol.25

青春文学としての自作を語る 『魔王』




『もともと僕は、大きなものに馬鹿馬鹿しくも立ち向かう話が好きなんですよ。読む側としても、書く側としても。「どうせやったって変わらない」というのは、現実では仕方なく受け入れざるを得ないこともありますが(笑)、物語のなかでも、そういう白けた雰囲気が漂っているのは苦手なんです。だから世界にきちんと接続しているものや、理不尽に立ち向かう姿をかいてゆきたいんですよね。』


2005/10/26

Yahoo!ブックス

伊坂幸太郎インタビュー 『魔王』





――ムッソリーニはダンテの『新曲』を愛読していたそうですが、犬養の場合は宮沢賢治です。引用された詩に意外性があって惹かれました。



「小説に詩を引用したのって初めてなんですよ。『生徒諸君に寄せる』(『新編宮沢賢治詩集』所収)という詩に、<諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか>という言葉があって、読んだときにはっとしたんです。僕が若いときにこの詩を聞かされたら、やっぱり、背筋が伸びたんじゃないかなって」



――そう、すごくカッコいい詩なんですが、人の心を動かす言葉には危険な一面もある。"犬養はこの魅力的な詩で若者を扇動するのではないか"という安藤の予想が、見事に的中しますよね。そこがとても怖くて。



「ついに来たかという気分ですよね。『魔王』はそういう緊迫感を感じながら書いていたんですよ。大洪水が来る、みたいな。僕自身はその洪水に抗えるほど強くないけど、洪水の中でも倒れずに立っている一本の木のようなものに興味があるんです。安藤君というこの主人公は抗いたいという意識があって、戦っていく展開になりました。」



2005/10/25

本 2005/11

魔王が呼吸するまで




『社会や政治に関心を持たず、距離を置き、自分の周辺だけが愉快であればそれでいい、という人々や、そういった感覚の小説に違和感を覚える僕としては(僕自身の作風が、そうだと認識されているのは覚悟した上で)、政治に接続したお話を書いたことは納得できる作業でした、ただ、にもかかわらず、これが政治に関するメッセージだ、と受け止められることには恐怖があって、頭を悩ませ、何度も何度も立ち止まり、書き上げた部分を消してやり直す。そんなやり方で、この本を書き上げました。』


2005/10/23

小説宝石 2005/11

大好きな本 「キャプテン翼」



「帰り際に頁を開いたら、もう読むのが止められなくなってしまい、家まで読みながら帰りました。今から思えばあれは、僕が生まれて初めて観戦する、サッカーの試合だったのかもしれません(漫画ですけど)。こうやってパスを出すんだな、であるとか、キーパーはここのシュートが取りにくいのか、であるとか、スライディングしてボールを奪ってもいいんだな、であるとか、そんなことでサッカーの技術を学んだ気持ちにもなったものです(漫画ですから、実際にはできないことも多かったのですが)。」






「キャプテン翼」1

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  • 「キャプテン翼」1~

  • 高橋 陽一

  • コミック ¥ 620



2005/10/07

文藝 2005/11 冬号

特集 吉田修一 伊坂さんから吉田修一さんへのQ&A




伊坂さんからのQ. 『純文学とエンターテインメントの違いって何ですか?(その定義や違いには関心がないのですが、吉田さんがどう回答されるのか、には興味があります)』



吉田さんからのA. 『良い小説を読んだあとにやたらと人に薦めたくなる本と、そっと自分だけのものにしておきたい本というのがあって、もしかしたらそういうことなのかなあと』


2005/10/01

魔王



「魔王」単行本



  • 2005/10

  • 講談社

  • 単行本

  • ¥1,300




「魔王」文庫本



  • 2008/9/12

  • 講談社文庫

  • 文庫本

  • ¥650





不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!

「魔王」 【エソラ vol.1 2004/12】

「呼吸」 【エソラ vol.2 2005/7】



2005/08/07

VERY 2005/9

BOOK navi 『死神の精度』




『僕はやくざの話がいちばん好きです。舎弟の阿久津が、藤田さんが負けるわけはないと祈るように、何かを信じている人が好きで、それが報われて欲しいと思ってしまうんですよね。現実社会では信じていることは無理だったりするけれど、小説の中くらい信じている人物がカッコよいままでいてほしいし』


週刊現代 2005/8/13

現代ライブラリー 「死神の精度」




「今回は死神を人間っぽくしないと決めたので、死神自身は面白いことが言えない。そうなると、読者にユーモアを感じさせるには、人間との会話のズレで笑ってもらうしかない。死神はまじめに喋っているけれど、人間界の知識や語彙が不足しているためにズレが生じる。その会話を書くのはとても苦労しました。」



2005/08/06

週刊現代 2005/8/13

現代ライブラリー 書いたのは私です 『死神の精度』




『僕には、湿っぽい話や泣ける話に対する抵抗があって、意識的にそうならないようにしようとは、毎回思っています。泣ける話と面白い話は別なのに、そんなにみんな泣きたいのかなと。僕の書いているのは、ごく普通の比較的まじめな話が多くて、それを湿っぽく深刻に伝えても、読者に届かないんじゃないかという恐怖心があります。だから、カラッとしたユーモアやふざけた感じで包んで伝えたい、ということはすごく考えています。』


ダ・ヴィンチ 2005/9

『I LOVE YOU』に込められた6人の人気作家の思いとは?




『恋愛ごとはその当事者がとても盛り上がっている状況ですよね。当事者は楽しいんだけれども、小説として読んだときにどうかなっていうところがありました。その時に、例えば今回の「透明ポーラーベア」に出てくる"お姉ちゃんの元彼"との関係ってすごくばかばかしいじゃないですか。そういう温度の下がる、低くなる方法を必死に探して書いたんです。』


小説NON 2005/8号に同記事掲載


文芸ポスト 2005年秋号

BUNPOS BOOK BRIEFING 『死神の精度』




『おこがましい言い方になりますが、ジャンルは違うけど、あらゆる場面に死神が出てきて、それがすべて伊坂幸太郎の世界になっているという気持ちで書いていました。』


2005/08/04

SPA! 2005/8/10

カルチャー大学 批判学部 「死神の精度」




「この連載では、任侠もの、吹雪の山荘もの、ロードムービーなど、各話ごとに異なる映画のジャンルに挑戦しようと計画したんです。例えば4話目の『恋愛で死神』は、向かいの建物に片思いの女の子が住んでいて、毎日バス停で会うのを楽しみにしている青年という、ベタな恋愛映画のノリ。でも、2人の関係に死神ならではの視点が入ることで、『恋愛における悲劇』という使い古された要素が新しく見えてくるんじゃないかと考えて」



2005/07/22

オール讀物 2005/8

ブックトーク 『死神の精度』




『どうしても僕の作品は長くなりがちで、今では中・短編を書くのは結構キツイんですが(笑)、この連作を書いているときは、一作仕上げて編集者に送るとき、本当に大きな満足感と達成感がありました。現時点での僕の代表作といえると思います。』


2005/07/06

ダ・ヴィンチ 2005/8

『エソラ』ってなんだ!?




『ファシズムや国民投票は、テーマではありません。かと言って、ただの物語の「飾り」でもないんですよね。僕の思想や意見は入っていませんが、僕自身の困惑をそのまま、放り出している感じです。』


2005/07/04

この文庫がすごい!2005

宝島社




この文庫がすごい



俊英が語る、自作文庫化への想い

「オーデュボン」は文庫化に際して、百五十枚も削ったことについて



『そもそも僕自身、本は携帯するものという意識があるので、分厚くするのは気が進まなくて。それに、冒険小説などならともかく、僕が書く作品というのは、それほど長い分量が必要なものではないと思っているんですよ。長くなるのはむしろ書き手の怠慢だと思っているほどで。「オーデュボン」はとくにムダに長かったので、絶対もっと削れるはずだと思っていました。』


2005/07/01

透明ポーラーベア



「I LOVE YOU」単行本



  • 2005/7

  • 祥伝社

  • 単行本

  • ¥1,680



「I LOVE YOU」文庫本



  • 2007/9/3

  • 祥伝社文庫

  • 文庫本

  • ¥630





恋愛には未知の物語がある。初めて恋心を意識したとき、幼なじみに異性を見出したとき、彼女とのあいだに微妙な心の距離を感じたとき、初恋の同級生と再会を果たしたとき、彼女と恋愛のルールを決めたとき、そして連れ添った相手との別れを予感したとき...さまざまな断片から生まれるストーリーを、注目の男性作家陣が紡ぐ、奇蹟の恋愛アンソロジー。


仙台学 vol.1

SENDAI GURASHI#1 タクシーが多すぎる



文藝春秋オススメの1冊です!★


死神と写真と装幀と



きらら★


熱烈インタビュー 第4回



2005/06/01

死神の精度



「死神の精度」単行本



  • 2005/6

  • 文藝春秋

  • 単行本

  • ¥1,500



「死神の精度」文庫本



  • 2008/2/8

  • 文春文庫

  • 文庫本

  • ¥550





CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。


「死神の精度」
【オール讀物 2003/12】【「ザ・ベストミステリーズ 2004」講談社】【「孤独な交響曲」講談社】

「死神と藤田」
【オール讀物 2004/4】【「ザ・ベストミステリーズ 2005」講談社】【「仕掛けられた罪」講談社】

「吹雪に死神」
【オール讀物 2004/8】【「不思議の足跡」光文社】

「恋愛で死神」
【オール讀物 2004/11】

「旅路を死神」
【別冊文藝春秋 2005/1】

「死神対老女」
【オール讀物 2005/4】【「ザ・ベストミステリーズ 2006」講談社】【「セブンミステリーズ 」講談社文庫】



FIND★

Heart×Land02 @宮城県仙台市



2005/05/12

野性時代 2005/6 vol.19

作家&著名人50人アンケート 『青春文学とは?』




Q1.もっとも好きな、または影響を受けた「青春文学」作品は?

『「十九歳の地図」中上健次 「夏、19歳の肖像」島田荘司 「19分25秒」引間徹』


2005/04/22

小説現代 2005/5

短編小説を読む醍醐味 井伏鱒二 『休憩時間』




『休憩時間の話、それだけなんだけれど、でも、この、「それだけなんだけれど」というのが短編小説の面白味のような気もする。「休憩時間の話、それだけなんだけれど、でも、良いんだよ」と言いたくなるような、そういうところが魅力であると思う。』


2005/03/06

ダ・ヴィンチ 2005/4

ニンテンドーDS 『アナザーコード~2つの記憶』 解体




『謎を解くのには結構、発想の転換が必要で、それだけに、「こうやるのかも」と閃いた時は感動的です。僕も、別の部屋にいる奥さんに、「今、すごい謎解いちゃった」と報告しにいきましたから(笑)。』


2005/03/01

ライフ



「秘密。」文庫本



  • 2005/3

  • メディアファクトリー

  • 文庫本

  • ¥599





レコードのA面・B面のように、ひとつのストーリーを2人の別主人公の視点で綴った短編12編。たとえば、宅配便の荷物を届けた男と受け取った男の扉をはさんだ悲喜こもごも、バーで出会った初対面の男女、それぞれに願いを叶え合おうといった男の思惑、応えた女の思惑など...。出来事や出会いが立場の違い、状況の違いでどう受けとめられるのか、言葉と言葉の裏にあるものが描かれた不思議な一冊。

『秘密。私と私のあいだの十二話』収録

A面 ライフ システムエンジニア編 【ダ・ヴィンチ 2004/9】掲載

B面 ライフ ミッドフィルダー編 【ODNホームページ】掲載



2005/01/25

活字倶楽部 2005年 冬号

人気作家63人大アンケート



2004年に読んで印象に残っている本について、



『「中二階」ニコルソン・ベイカー とか、「熱帯」佐藤哲也とかが読めたのが幸せでした。
あと、薦められて読んだ、「ライダー定食」東直巳が、じわじわ面白かったです。』