SENDAI GURASHI#11 震災のあと
2011/04/14
2010/12/30
2010/12/21
2010/06/30
「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために
2010/05/31
2010/05/20
2010/03/13
2010/03/07
2010/03/02
近代麻雀 2010/4/1
伊坂幸太郎×麻雀
麻雀をやっていると統計とか確率だけじゃ割り切れないような場面って結構ありますよね。
そうなんですよ。勢いに乗っている人が、残り1枚しかないペンチャンで3面待ちにあっさり勝ったり、むちゃくちゃな裏ドラの乗せ方をしたりとか、「ありえないでしょ!」と思うことってありますから。でも、そういう〝ありえないこと〟を〝流れ〟とか〝ツキ〟ということで、みんなが納得できる場って楽しいですよね。
そんなことを踏まえて、伊坂さんにとって麻雀の魅力はどんなところにありますか?
やっぱり麻雀ってセオリーを知っていてうまい人が勝つのではなくて、さっき言ったような得体の知れない力で決まっていくところがあるじゃないですか。理屈だけじゃないところが面白いですよね。あと、「この牌が来たらハッピーだなぁ」なんて思っているところに、まさにその牌がきたとき!あの興奮は人生でもそうそう味わえないですよ(笑)。あと役満のような〝奇跡〟もね。
2010/01/17
週刊現代 2010/1/23
インタビュー 書いたのは私です 「SOSの猿」
漫画に比べると小説のほうが、読後の余韻があとを引くというか、ジワジワ染みこんでくるものだとは思います。僕にとって小説を読む行為は、内面に色をつけていくようなイメージなんです。それくらいの効果でしかないかもしれないし、逆にそんなすごい効果があるとも言える。僕としては、「読んで面白かった、おしまい」じゃなくて、エンターテインメントなんだけど、読んでくれた人の内面に何かしら色がつくような小説にしたいと、常々思っています。
2010/01/13
2009/12/31
週刊朝日 2010/1/1・8
「人助け体質」から抜けられず・・・
冒頭、主人公の「私」は、待ち合わせのファミリーレストランで、こういう店が苦手なのだという。理由は、人を助けたくなるからだ。なにそれ?と食いつかせる導入部がうまい。「編集者としゃべっていたときに、彼のお父さんが、ファミレスはまわりの話し声が耳に入るからいやだという。そのちょっとした話がヒントになりました」
編集者との雑談に、自身の経験を加味させてみた。伊坂さんは、困っている人を目の前にすると「何かしないといけない」気持ちにとらわれ、おちつかなくなる。そのSOSセンサーは、母親に由来するようだ。お節介なくらい、手を差し伸べる人だとか。「いまでは、母のそれは自分が救われたいためにやっているんじゃないかと、距離を置いてみるようにはなったんですが。じゃ、ぼくがいい人かというと、そうでもない。ふだんのぼくは、なるべく暗いニュースには耳を塞いで、見ないようにしている」
厄介な「人助け体質」は、今回の主人公「私」に反映されている。ひきこもりの若者の部屋に「私」が、悪魔払いにあらわれる場面だ。本場でエクソシストの修行を積んだと自称し、黒の背広に聖書と聖水を携えている。ここで語られる「私」の考えがふるっている。いまさらひきこもりの原因を詮索するよりも、いっそ悪魔がとりついたと宣告されたほうが家族も楽なのでは。トンデモふうだが、そういう発想が救済になるかもと思わせるあたりが、この小説のおもしろいところ。「私」にしても、悪魔払いを信じているわけではない。家電量販店のエアコン担当のかたわら、なりゆきではじめた副業で「人を救いたい」呪縛から抜けられなくなったとの設定だ。「新聞連載のときには、実際の家族はどう考えているんだろうかとナーバスにはなりました。でも、エクソシストまでいくと笑ってもらえるんじゃないか」
伊坂さんには、支えにしてきている言葉がある。「小説というのはかなしみを抱えている人に寄り添う物だ」。作家として迷いがあったときに伊集院静氏からかけられ、しっくりきたのだという。ひきこもってしまえば「自分」しか見えなくなる。しかし、悩みを抱えた仲間が数多くいる。本書には外に目を向け、孤独の重荷を軽くする効果がある。そう期待を寄せたくなる。
2009/12/17
伊坂幸太郎 WORLD&LOVE!
2009/12/10
このミステリーがすごい! 2010
私の隠し玉
二〇一〇年は、デビューして十年目になります。だから、というわけでもないのですが、書き下ろし長編を二つ書いています。一つは、『マリアビートル』というタイトルで、殺し屋たちが新幹線内で対決するお話、もう一つは、『夜の国のクーパー』というタイトルで、架空の国のお話です。いつ完成するのかわかりませんが、お店に並んだ際には気にかけてもらえると嬉しいです。それと、双葉社の楽しい企画「ゆうびん小説」に参加させてもらい、『バイバイブラックバード』というお話を書いています。二〇一〇年には単行本としてまとまるはずです。他にも何か本になる可能性がなくもないため、もしかするとたくさん本が出るかもしれません。「十周年だからだな」と好意的に受け止めてもらえればいいな、と思っています。
2009/12/06
FIGARO japon 2009/12/20
2009/12/02
2009/11/16
2009/10/25
2009/10/04
CIRCUS 2009/11
スペシャル インタビュー 伊坂幸太郎
「僕は単純な人なので、ドンデン返しとか派手なトリックが大好きだったんです。よくミステリーに対して「人間が描かれていない」という批判もありますけど、「それの何が悪いんだ?」って思っていました(笑)。根本にあるのは「驚きたい」ということなんですよね。やはり島田荘司信者なので、ミステリーの醍醐味は、謎があって、それが解明される瞬間の落差を楽しむものだと思っています。現実に起こる殺人事件でも犯人が分からないままだったり、犯人が捕まっても動機が分からなかったり・・・。事件じゃなくても、日常に起こる謎が謎のまま終わる、ということはたくさんありますよね。でも、ミステリーの世界では、謎に対して明確な答えを示してもらえるのですごくスッキリする。生きていくこと自体、モヤモヤするものだとは思うし、モヤモヤを抱えて生きていくことも大事なんですけど、ミステリーはそのモヤモヤを解消する仕組みになっているところが特権です。現実にはスッキリすることがあまりないからこそ、せめてミステリーの世界ではスッキリしたいんです。なのに、現実の生活には生かせないじゃないですか(笑)。その徹底したエンターテインメント性はほかにはない良さだと思います。」