伊坂幸太郎が語る 最新作『魔王』!
「小説だからできること」へのこだわりについて
“「僕がこう思った」「彼がそのまま、そう言った」という「腹話術」は、映画など他のジャンルでは表現しにくいと思ったんです。小説だと「僕が思ったら、同じことをしゃべった」というのは表現しやすいんじゃないかな、この「腹話術」は、
と考えていました。「魔王」のラストで、宮沢賢治の詩が読まれるシーンも、映像や台詞で声になったり、宮沢賢治の詩が字幕で出てきても、興ざめすると思うんです。映画でもなく、漫画でもなく、小説だから面白くできる、そんな物語を書く、という気概は持っていようと思っているんです。”