2006/05/05

キネマ旬報 2006/5月下旬号 No.1456

FRONT INTERVIEW No.109 Kotaro Isaka




映画の印象について



『好きなタイプの映画でしたね。最初にキャストの顔ぶれを聞いた時には、非常に豪華なのでどうなるのかなと思っていたんですが、テンポが良くて面白かった。原作のあとがきにも書いたんですが、僕は90分ぐらいの長さの映画が好きなんです。これは絶対にその長さには収まらないだろうと思っていたら、92分の映画だと聞いてビックリしました。その分、無理やりテンポ良くしている部分もあると思うんですけれど、逆にそこが好きなんです。僕は小説でも映画でも、丁寧に何でも説明してしまうものは、退屈してしまう。そういう意味でこの映画は意図的に観客に不親切な部分もあって、作り手がチャレンジしている感じがしました。』