八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。
「終末のフール」 【小説すばる 2004/2号掲載】
「太陽のシール」 【小説すばる 2004/5号掲載】
「籠城のビール」 【小説すばる 2004/8号掲載】
「冬眠のガール」 【小説すばる 2004/11号掲載】
「鋼鉄のウール」 【小説すばる 2005/2号掲載】
「天体のヨール」 【小説すばる 2005/5号掲載】
「演劇のオール」 【小説すばる 2005/8号掲載】
「深海のポール」 【小説すばる 2005/11号掲載】