2004/08/11

ウォーカープラス東京 2004/8/17号

『グラスホッパー』インタビュー


Tokyo Walker 2004/8/17 掲載記事




登場するのは"ナイフ使いの名手"、飛び降りや首吊りを促す"自殺屋"、気配を消して車道やホームで人の背を押す"押し屋"。作者自身が、誰と誰が戦って誰が勝ち残るのか執筆中には決めていなかった、と語っているだけに、展開は実にスリリングだ。前作「チルドレン」とは、また異なる読後感をもつ読者も多いだろう。


「別に日和(ひよ)ったわけではないですけど『チルドレン』の時は僕、本が出る前はさほど不安じゃなかったんですよ。自分の子供だとしたら、彼はクラスの中でもうまくやっていけるだろうな、と思った。その点『グラスホッパー』はちょっと心配で、できることなら教室を覗きに行きたい気分です」