essay 映画に寄せて
映画「アヒルと鴨のコインロッカー」についてのエッセイ。
オー!ファーザー 連載を終えて 伊坂幸太郎×遠藤拓人
「今回は、初めて僕の作品を読む人のためにショーケース的な作品にしたいと思っていました。それは良い意味でも悪い意味でもできたと思います。不思議な設定と、楽しい日常の「家族もの」が、後半になると穏やかでなくなり、前半の伏線が後半で生きる、という僕自身の好きなパターンができたのはうれしいんですが、初めて僕の小説を読む人のことも考えたので、どこか平均的な、読んだ後に物足りなさが残るものになってしまったかな、という気もしているんです。」
伊坂幸太郎を読む喜び
全36P
『「俺たちは奇跡を起こすんだ」とは、この本に出てくる台詞だ。自分で書いておいて言うのも何だけれど、これだけを抜き出すと、少し恥ずかしい台詞だと思う。良識と羞恥心のある大人は、これを真顔で口にしてはいけない、そんな気がする。ただ、僕はこの小説の中で、こういう台詞を吐いても、あまり恥ずかしくならない、むしろ愉快な気持ちになるような人間を作りたかった。厳密に言うと、気づくと、作っていた。』