2007/06/29

装苑 2007/8

伊坂幸太郎さんと歩く、仙台



「装苑」2007/8



「僕は、いわゆるいい話や和む話とか、人を癒す話って、よく分からないし自分が書ける気もしない。そういうことを目的にはしていないのですが、僕自身がすごくおもしろい映画を見たり小説を読んだりしたときに、明日も頑張るぞっていう気になるんです。自分の小説も、そういうものになれたらいいなと思っています。「僕はあの世界を見てきたから大丈夫」と思えるようなフィクションの世界を作りたいんです。自分の小説でみんなの人生が変わってほしいとは思わないけど、触媒になって何かの化学反応が起こればいい。おもしろかった、だけで終わる小説がいちばんつまらない。おもしろくて、何か次の行動につながるようなものを書き続けたいと思っています。」


映画「アヒルと鴨のコインロッカー」のロケ地、宮城県美術館や、『重力ピエロ』『フィッシュストーリー』の装丁にも使われている三谷龍二さんの作品が常設されているギャラリーなど、伊坂さんのお薦めスポットが紹介されています。