2006/04/06

ダ・ヴィンチ 2006/5

ヒットの予感 『終末のフール』




ダ・ヴィンチ 2006/5



『これまでの作品のように、ミステリー的な仕掛けを期待する読者には、どう受け止められるのか正直わからないんですよ。何も起きない、と思われる気もして。ただ、僕は人間ドラマが好きなんですよね。終末を前に、「こんなに落ち着いていられるのはおかしい」という批判もあるでしょうが、一定のパニックを過ぎた後には、世界はこんな雰囲気を保っている気が僕はするんですよ。何より、希望なんてどこにもないはずなのに、なぜか期待しているような錯覚って、好きなんです。』