2004/06/23

小説現代 2004/7

次代を担う新実力派作家対談 伊坂幸太郎×熊谷達也




『伊坂さんの作品の根底には「世の中には許せる悪と許せない悪がある」という思いが強くあるよね。万引きしたり放火したりしている連中が愛すべきキャラクターとして出てきて、そんな彼らが本当の悪は許すなとメッセージを発している。僕もこれには共感するんです。世の中には法律とは別に、みんなが皮膚感覚として持っている善悪の観念がある。それが伊坂さんの作品にはさりげなく
盛り込まれている。』